

〈ラジオDJ〉神原隆秀本日はリョービ株式会社の人事部長、松村信利さんにお越しいただきました。リョービさんといえば、マツダスタジアムの看板やダイカスト事業、ドアクローザや印刷機などで有名ですが、改めてどのような会社か教えていただけますか。
〈ゲスト〉リョービ株式会社
松村信利さんはい。私たちはアルミニウムを溶かして自動車部品を作る「ダイカスト」をメインに、車の軽量化を通じて環境負荷を減らすモノづくりを行っています。人事部長としての私の役割は、社員が「会社でも家庭でも安心して笑顔で過ごせるための仕組みづくり」に取り組む、社内の相談窓口のような存在です。

「共家事&共育て」という言葉が広まるずっと前から、貴社では独自の取り組みをされていると伺いました。

そうなんです。流行りではなく、創業の地・府中市で社員とその家族を守りたいという思いから、50年以上前の1971年に「リョービ保育園」を設立しました。当時は女性の就労サポートが一般的ではない時代でしたが、「会社が家族も守らなくてはいけない」という信念で始まりました。現在は地域のお子さんも受け入れており、職場のすぐそばに子供がいる安心感は、リョービの「家族を大切にする文化」の象徴となっています。

50年以上前とは驚きです!具体的な制度面ではいかがでしょうか。

法律以上の柔軟な仕組みを整えています。例えば短時間勤務制度は、法定の「3歳まで」を大幅に超え、「小学校3年生修了時」まで利用可能です。いわゆる「小1の壁」にも対応し、キャリアが途切れないようサポートしています。しかし、何より大切にしているのは「社内のお互い様という空気」です。夏祭りに家族を招待するなど、仲間の背景にある生活を尊重する風土を育んでいます。

男性社員の育休取得についてはいかがですか。

男性の育児休業・休暇の取得率90%以上を目標に掲げています。2024年の実績では、パートナーが出産した社員の9割以上が取得しました。経営トップからのメッセージ発信や、上司・同僚の理解を促すことで、「心理的安全性の高い職場作り」を徹底しています。実際に休んだ社員からは「一番大変な時期にそばにいられて良かった」という声が届いています。

松村さんご自身も、家庭で「共家事&共育て」を実践されているのでしょうか。

私はパートナーも同じ会社に勤務しているので、お互い相談しながら分担しています。平日は任せきりな面もありますが、週末の炊事・洗濯や、子供の看病、病院への付き添いなどは協力して行います。また、息子たちの野球の指導や勉強を一緒に見ることに没頭しすぎて、パートナーから「やりすぎ」と指導を受けることもあります。(笑)

素敵な関係性ですね。最後に、広島全体にどのような広がりを期待されますか。

パートナーと向き合うことが「当たり前の風景」になってほしいですね。一歩ずつでいいので、職場でも家庭でも「目の前の相手に大切な生活がある」と想像し合える温かい雰囲気が広島全体に広がれば嬉しいです。


